🐟sound good days🐟

全てフィクション、嘘。伝えたい時に伝えられるように頭の中のイメージを言語化しておくため。

大学生活を振り返る(入学時)

私は、強烈な学歴コンプレックスを抱えて九州大学に入学しました。

 

入学当時、周囲には「俺は後期組だぞ」というマウントをとり、同じ後期組の連中とは他大への編入や、再受験の話をして傷を舐め合っていました。

 

今思えば、随分と視野が狭く、幼稚に感じられますが、高校生活で『東大以外行く価値がない』というような極端な学歴至上主義の考え方にどっぷりとつかっていたため、それは仕方のないことであったと思います。

 

当時の私にとって、もっとも大きな課題は、学歴コンプレックスを他大への編入や再受験以外の手段でどうやって克服するかということでした。

 

どうして、浪人や他大への編入、再受験といった手段をとろうとしなかったというと、理由は2つありました。

1つは、高校の担任との関係がとても悪かったため、調査書をもらいにいくことが嫌だったからです。

もう1つの理由は、自分の内面にありました。それは、極端な完璧主義者でもあった私にとって、他大への編入や再受験といった手段が成功しても、レベルの低い九大に入学したという経歴は残ったり、経歴に1年空白が生まれたりすることが、嫌だったからです。

 

結局のところ、受験に失敗して九大に入学してしまった以上、レベルの高い大学に入学し直しすも苦痛、九大にいても苦痛。

もはや、染み付いた学歴至上主義と完璧主義を完全に捨てない限り、私を悩ます苦痛の根本的な解決はできなかったのです。

 

大学入学当時の私は、学歴コンプレックスに苦しみながらも、このままのマインドを持ち続ければコンプレックスの渦のより深いところへ落ちてしまうことを自覚していました。

その自覚は当時の私も、視野が狭いなりに、自分を俯瞰的に見ることができた証拠だと思います。

 

だから、私は大学生活において、従来の自分ではやらないようなことを敢えて経験することで、自分の視野を無理やり広げてみようと考えました。

 

自分の視野を無理やり広げることで、学歴至上主義や完璧主義によって担保されていたくだらない自尊心を捨てることができ、新たな自尊心を獲得できると考えたからです。

 

学歴コンプレックスから自分を解放することが、大学生活スタートのテーマであり、そのコンプレックスこそがあらゆる突飛な行動のモチベーションエンジンだったのです。